2021年に遊んだSwitchのゲーム簡易レビュー
思ったより多くて困惑してます。
楽しんだ楽しんでないを問わず、言いたいことが多い方が長くなる傾向。多くのレビューが軽いネタバレを含み、すべての記述に「あくまで個人の感想です」がつきます。よろしくお願いします。
ゲームによって、やりこみに差があります。あしからず。
多分プレイ順。ゲーム名はMy Nintendo準拠。
- 1.スチームワールドディグ2
- 2.バイオショック コレクション
- 3.バイオショック 2リマスター
- 4.バイオショック インフィニット コンプリート・エディション
- 5. はたらくUFO
- 6.リーガルダンジョン
- 7.ブレスオブファイア
- 8.ブレスオブファイア2
- 9.Fire Emblem風花雪月
- 10.Ori and the Blind Forest:Definitive Edition
- 11.パラダイスキラー
- 12.Curious Expedition
- 13.HADES
- 14.ラジィ 古の伝説
- 15.ニャンザのぼうけん
- 16.新すばらしきこのせかい
- 17.Death’s Door
- 18.In Other Waters
- あとがき
- 余談(スイッチ以外で遊んだゲーム)
1.スチームワールドディグ2
探索アクションゲーム。ステージを自分で掘削し、自分好みのマップを形成できるのが特徴。
【プレイ時間】13時間
難易度は低く、手頃にできる。コンプリート未達。
【操 作 性】★★★☆☆
悪くないが特によくもない。ジャンプに癖がある。気持ちいい掘削音も相まって、採掘中や探索中はものすごく楽しい。ボス戦はべつに……。
【ストーリー】★★★☆☆
続編ではあるが、話はあんまりつながってないので2からやっても問題ない。どうにもならない事態がどうにもならないまま行くとこまで行って終わるのだが、なぜか後味の悪さはなく、妙に爽やか。話の詰めが甘く、一部投げっぱなしな箇所もある(前作の名残、あるいは次回作の伏線かもしれない)。
【お気に入り】★★★☆☆
おもしろかった。操作していて楽しいゲーム。世界観が詰めてあるわりにストーリーは粗削りだが、終わり方が豪快すぎて細かいことはどうでもよくなる。重たい展開ながら鬱々となりすぎないため、気軽に楽しめた。ボリュームは少なめだが、カジュアルに遊ぶにはいい塩梅。
2.バイオショック コレクション
超有名な名作ホラーFPS。
【プレイ時間】29時間
通しプレイ。多少迷子になった
【操 作 性】★★★☆☆
昔のゲームのわりに、操作でイラつくことはなかった。レスポンスはやや悪いか。画面の視認性が(意図的であろう部分もあるものの)悪く、その分難易度が高いと感じた。
【ストーリー】★★★★★
こりゃ名作って言われるわな。今でこそありふれたストーリーラインと言えるかもしれないが、リリース当初は衝撃的かつ革新的だったのではないだろうか。骨子がしっかりしているので、もちろん現代でも通用するおもしろさ。
【お気に入り】★★★★★
マジで面白かった。ホラー演出が秀逸で、ゲーム中に本気で飛び上がったり、恐怖で背筋が凍ったりしたのは久しぶりだった。FPSが不慣れでも十分クリアできて楽しめる難易度。今年遊んだ中で一番好きかもしれない。不朽の名作。
3.バイオショック 2リマスター
名作ホラーFPS、の続編。ゲーム的には進化、ストーリー的には退化。
【プレイ時間】12時間
通しプレイでやりこみなし。迷子になりようがないくらい一本道だった。
【操 作 性】★★★★☆
操作しててめっちゃ楽しい。プラスミド乱発も相当楽しいが、タックルもドリルパンチも楽しすぎる。昔のゲームなのと、プレイヤー自身が重装備なのもあって、移動はややもったりしている。
【ストーリー】★★☆☆☆
設定変更のあおりを受けてか、前作から繋がらない部分がいくつかある。プレイヤーとしては、特に思い入れもない知らん女の子を助ける展開はあんまり乗れなかった。思い入れをつくるべきシーンをOPムービーだけで済ますな。シンクレアの言っていた「嫌なこと」をEDで普通にやらかしといて、ハッピーエンドっぽく演出しているのはどうなんだ?
【お気に入り】★★☆☆☆
面白くなかったわけじゃないけど、面白さを強く印象付けるほどではなかった。前作のストーリーが面白かったせいか、とにかく展開の陳腐さが目立ってしまっていた。その上、吹き替えがないのが没入感を大きく削いでいる。というのも、バイオショックの怖さ(≒面白さ)には、道中の敵の独り言や煽り文句、時折聞こえるラジオや録音ボイスなどが含まれており、これらが一切翻訳されていないのは手抜きと言わざるを得ない。字幕すらない。前作と次作は日本語吹き替えがあり、字幕もあるのに。ホラー演出も劣化。醜いクリーチャー出せば怖がると思わないでほしい。
翻訳とストーリーはぼろぼろだが、ゲーム面は相当面白い。戦闘そのものは、バイオショックシリーズの中で一番面白いかもしれない。
4.バイオショック インフィニット コンプリート・エディション
1と2と直接のつながりはないが、密接につながる物語。外伝のような、そうでないようなポジション。
【プレイ時間】19時間
ベリアル・アット・シークリアまで、やりこみなし。すげぇ迷子になった。
【操 作 性】★☆☆☆☆
歴代シリーズから操作変えたのなんでなん?特にスティック押し込みダッシュが最悪で(本作リリース当時やけに跋扈していた操作。廃れてよかった)、これさえ無ければ3だった。加えて問題なのはピーキーすぎるスカイフックくん。彼には可能性を感じるのだが、ことこのゲーム内ではポテンシャルを生かし切れておらず、めんどっちい迷子加速装置でしかない。それ以外は良好。
【ストーリー】★★☆☆☆
途中まではマジ楽しかった。演出や伏線の置き方は見事だし、話自体の出来はすごくいいと思う。思うのだが、バイオショックで見たい話はこういうのではなかった……という反感が非常に強く沸き立ち、相反する感情に挟まれて微妙な心境にさせられた。ティアの存在がなんでもありすぎて、「ここまで無軌道で野放図ならどうとでも辻褄あわせできらぁなぁ!」と思えてしまったのもよくなかった。ティアが受け入れられる人なら、絶賛できるはず。どう見ても後付けのわりに、前々作にやたらと食い込んでおり、世界観の根幹から改変が加わったのもいただけない。深堀りとも言えるが、前々作では全く匂わせなかった別ジャンルのイメージが追加されたのは確か。これを深みと捉えるか雑味と捉えるかは人による……とは思うが私には雑味にしか感じられなかった。これがバイオショックシリーズでなければ、いたく褒めちぎっていたかもしれない。話を把握するためには収集アイテムの回収が必須なのが大問題。
【お気に入り】★★☆☆☆
ゲーム部分はFPSの楽しさが詰まっており、良く出来ていて楽しかった。しかし面白かったと締めくくるには、どうしてもストーリーがネック。話としては好きなはずなのに、なぜか褒められない、褒めたくないと思ってしまう複雑な感情が渦巻いた。製作陣とプレイヤー(オタク特有のクソでか主語)とで、「バイオショックらしさ」の認識にズレがあるように思えてならない。ベリアル・アット・シーでは前々から見たかった景色を見せてくれたが、景色だけ見せられてもな……。それはそれとして、吹き替えはめっちゃ良かった。
5. はたらくUFO
【プレイ時間】5時間
旅行先未クリア。非常にお手軽ながら、値段のわりにしっかり遊べるので満足度は高い。
【操 作 性】★★★☆☆
UFOキャッチャーの動作だけで、いろんな遊び方が用意されていて感心した。コスチュームで操作感が顕著に変わるので、お仕事内容と自分の操作に合ったコスチューム選びが肝要。デフォルトだと慣性が強く、絶妙なもどかしさが面白さにつながっている。iOSでも出ているが、これスマホでやるのは難しくないか?
【ストーリー】★★★★☆
あってないようなものだが、最終戦に至るまでの伏線は張られていて、簡素ながらキチンとしている。ビジュアルも可愛いらしい上にアニメーションが結構凝っているので、画面を見ているだけで楽しい。
【お気に入り】★★★☆☆
パズル要素もあり、一度解ければ繰り返しプレイはしないかな。手軽に遊べるゲームとしてのポテンシャルは最高峰。2Pプレイが可能で、ソロとはまた異なる楽しみ方ができると思う。1Pと2Pで衣装のデザインが異なるなど、ビジュアル面も抜かりがない。総じて、丁寧に作りこまれていると感じた。
6.リーガルダンジョン
資料整理ミステリーアドベンチャー。詳細は別記事参照↓。
Nintendo Switchプレイが向いているゲーム/向いていないゲームの話 - ゲームの話をします
【プレイ時間】11時間
多分全エンドコンプしたと思う。
【操 作 性】★★☆☆☆
悪い。PC向け。
【ストーリー】★★★☆☆
翻訳は丁寧ながら、元のテキストが少ないためか、やや内容が読み取りづらい。主人公は普通にしゃべらせてもよかったのでは?
判定内容によって展開が分岐するのが面白かった。
【お気に入り】★★★☆☆
長々しい資料を調べ上げ、上手く解を導き出した瞬間の興奮たるや。謎解きがとても楽しかった。短いゲームながら、かなり頭を絞った感覚があり、やりごたえがあった。ストーリーは普通に重い。説明が少なすぎるので、状況把握に手間取って集中できなかったともいえる。
7.ブレスオブファイア
【プレイ時間】多分20時間くらい?
ソフト別でプレイ時間がわからないのでおおよその時間。
【操 作 性】★★☆☆☆
古いゲームの割には可もなく不可もなく。装備回りやアイテム整理がやや煩雑ながら、移動は思ったより快適で驚いた。昔のゲームらしくエンカウント率がかなり高いが、無にできるアイテムがあるのでまぁ許容範囲。
【ストーリー】★★★☆☆
コミカルな場面やセリフが多く、設定はめっちゃ重くても意外とユーモラス。昔のゲームならではの緊張感のないセリフ回し結構好きなんだよね。まさかのマルチエンドには驚かされた。
【お気に入り】★★★☆☆
往年の名作と聞き及んでいたが、なるほどRPG興隆期らしい剣と魔法の王道ファンタジーだった。全員種族が違うのも良かった。ゲームバランス自体は良くも悪くも大雑把でも、手軽に楽しめた。どこでもセーブと巻き戻し機能のおかげで、ストレスはほとんどないと言っていい。そんじょそこらの最新作より遊びやすいまである。やっぱスーファミオンラインって神だわ。
8.ブレスオブファイア2
上記の続編。さすがは格闘ゲームの先駆者カプコンというべきか、戦闘アニメーションの進化がすさまじい。
【プレイ時間】多分30時間くらい?
上に同じ。
【操 作 性】★★★☆☆
1で問題だったアイテム回りや装備が改善され、ストレスが無くなった。マップが広くなったので、ちょっと移動がめんどいなってくらい。エンカウント率は相変わらず高いのに、エンカ率調整アイテム弱体化したのはマジで許せん。
【ストーリー】★★★★☆
すごい好きなんだが。コミカルさは場所を選ぶようになり、終始シリアスで悲劇的。その分ギャグシーンの火力も上がっている。仲間たちとの会話や交流が爆増したため、愛着が湧く。その分ストーリーへの入れ込みようも深まる。好き。
性別のない(ないよな……?)種族のアスパーが、キノコ帽子の少女に変身した姿が可愛すぎてやや引いた。リンプーとアスパーのフェチがすごい。
ドラゴンティアはストーリー的にきちんと意味があったものの、作中ギミックとしてももう少し良い使い方があったように思えてならない。
【お気に入り】★★★★☆
やばい……エンディングが好きすぎる……そういえば昔のRPGってこういうビターエンド多いイメージあったわ……そういうの大好き……。エンディングが好みすぎるのを別にしても、全編通して、すごくおもしろかった。仲間合体の形式が変わったのもあり、戦力的なバランスが(強弱こそあれど)劇的に良くなったため、誰を連れて行っても楽しめた。戦略の幅も広がり、戦うのが楽しかった。お気に入り。
9.Fire Emblem風花雪月
言わずと知れた話題作。SRPG。
【プレイ時間】350時間以上
黄→青→赤→教会→DLCプレイ済。カジュアルのみ。Sエンドは数名。
【操 作 性】★★★★☆
すごい快適。この手のジャンルは操作性が悪いという先入観があったが、見事に覆された。ソートがちょっと不便だった。
【ストーリー】★★★☆☆
ところどころの展開やキャラの言動が説得力に欠けていたものの、勢いでごまかせているので不満というほどでもない。個人的にレアがあまりにも無理すぎて途中でプレイに若干支障が出たので、ルートの順番はもうちょっと考えるべきだった。DLCはひどかった。
【お気に入り】★★★★☆
モーション使いまわしすぎだとか、特に支援がお人形劇すぎて愕然としただとか、散策でいちいち修道院駆け回るのめんどくさすぎワロタだとか……文句や不満はたくさんあるはずなのだが、それらを吹っ飛ばすくらい面白かった。
戦闘めっちゃ面白い……!面白くない!?今までSRPGをほとんどやってこなかったのだが、まさかここまでのめりこむとは思っていなかった。新しい扉を開いてくれた、思い出深いゲーム。
10.Ori and the Blind Forest:Definitive Edition
邦題「オリとくらやみの森」。高難易度アクションの死にゲー。マイクロソフト社が出資しているため、任天堂機に発売されたことで大きな話題を呼んだ。
【プレイ時間】17時間
初見ハード。コンプ済。1400回くらい死んだ。Selesteよりマシだな!
【操 作 性】★★★★★
すげぇ操作しやすい。ぬるぬる動く。停止時にやや慣性がかかる。リスタートも爆速。死に覚えゲーとして良く出来ている。
【ストーリー】★★★☆☆
質の悪い翻訳と、味気ないフォントが没入感を削ぐ。精霊樹さんの言ってることが断片的すぎて微妙に呑み込めない。開幕泣かしてくるのには参ったが、以後は感動する場面は特になく、エンディングの後味も良いようで悪い。平和になってよかったね、で片づけるには被害者関係がちょっと……。
【お気に入り】★★☆☆☆
良く出来てるなーとは思ったのだが、プレイしていてあまり楽しくなかった。景色はきれいで、オリを動かすのは面白かったのだが、いまいち乗り切れず。ボス戦がなく、デスラインとの追いかけっこが実質ボス戦あつかいなので、精密な操作の磨き上げやスピードランを好む人向けか。終始盛り上がりに欠け、死にゲーの割に(死にゲーだからこそとも言えるが)緊張感もなく、プレイしていて心が躍る箇所もなく、常に淡々としていた。翻訳とフォントによって、ゲームへの没入感が削がれてしまったのも影響しているかもしれない。
11.パラダイスキラー
箱庭系の探索アクションゲーム。詳しくは別記事参照↓。
Paradise Killer ネタバレなしのレビュー(?) - ゲームの話をします
【プレイ時間】21時間
多分コンプ済。思ったよりは迷子にならなかった。
【操 作 性】★★☆☆☆
はっきりいって悪い。スゲェ酔うし。スターライトのレスポンスにやや間を取るので、ところどころで不安になる。全然そんな必要なかったけど、スカイリム式登山で無理やり突破できてしまった箇所もいくつかある。
【ストーリー】★★★★★
独特な世界観。狂った人間模様、イカれた社会構造、奇妙な常識。あるのは罪と正義だけ。たまらないな。
【お気に入り】★★★★☆
世界観にほれ込んだ。すげぇ好き。続編あったら買います。謎解きもコンパクトながら出来が良く、探索ゲーとしても面白かった。いやもう、世界観よな。世界観がたまらんな。
12.Curious Expedition
ミステリークラブの会員(近現代の著名人)となり、未知の大陸を探索するパーマデスタイプのローグライク。
【プレイ時間】33時間
各人、観光を1~数回クリア、遠征1回クリアでくじけた。アンロックできてない人が3人くらいいる。
【操 作 性】★★★☆☆
コントローラーでやるゲームじゃない……と思ってPC版も買ったが、キーマウでも特に操作しやすいということはなかった。
【ストーリー】★★☆☆☆
ストーリーと呼べるものはないので、舞台設定とランダムイベントについての評価となる。ランダムイベントはめちゃくちゃ豊富なのだが、プラスとマイナスでマイナスが余りに大きく、かつ数が多い。イベントに攻略を邪魔されている、と感じる場面が多かったのが残念。マイナスイベントはかなりの損害を被ることが少なくないのに、プラスイベントのプラス幅が小さいのも理不尽さに拍車をかける。
【お気に入り】★★★☆☆
面白いは面白いのだが、難易度が高い。定石パターンがほぼ決まっていると言って良く、いろんなシステムがある割に勝ち筋につながるものが少なく感じた。そのため、飽きが来るのが猛烈に速い。とはいえ、かなり楽しめたではある。
13.HADES
いろんなところで褒め倒されてるローグライクの優等生。特定の演出で、ややつっかえる。
【プレイ時間】200時間以上
渇望武器を回す感じで、平均懲罰17前後。最高懲罰かつ一番好きなのはマルフォンのタロス態。
【操 作 性】★★★★☆
とても良い。段差や物体の判定がしっかりしすぎている(やや大きい?)ため、思わぬところで足を引っかけることがあるが、自己責任の範囲に収まる。
【ストーリー】★★★★★
常軌を逸したテキスト量と、驚愕のフルボイス。状況によって細かく変わるテキストの物量はすさまじく、同じ文面をほとんど見ない。セリフ被りを観測するまでに100時間くらいかかったと思う。単調になりがちなローグライクを飽きさせない工夫として、「展開によってキャラのセリフ増やせばいいじゃん」なんて誰でも思いつくことをマジでやったゲーム。マジでやるやつがあるか。主人公の親族に対する考え方がすごく青臭いのだが、肉体が早熟なだけで内面はまだまだ幼さが残っていると思えばかわいいものである。ザグレウスかわいいね。第一印象では26歳くらいのイメージだったのが、プレイ後は12歳くらいまで下がりました。ほぼショタ。
ゲームシステムをきっちりシナリオに組み込んで、しっかり理由付けをしているのも好印象。神話の使い方も嫌みがなく、それらの落とし込みようといったら感心し通し。特に、道中で獲得するスキル(功徳)が「神からの祝福を賜る」という形でキャラ付けされており、ただの強化イベントに収まらず、一連のストーリーを成しているのは画期的だろう。題材の選び方からして賢い。うまいこと考えたよなぁ……。
和訳も非常に丹念に、かつ工夫を凝らしてある。タナトスの一人称使い分けなどは、いちキャラクターに対する真摯な理解と並々ならぬ執念が垣間見える。でもあだ名はオミットされてる(日本語表記だと変になるからね、仕方ないね)。文面で意味の取りづらいものはほとんどないが、情緒的な洋書の機微を捉えるのが難しいのと同様に、感性が日本と違うという意味での理解の難しさはある。このとおり大絶賛の和訳なのだが、「的を得る」と「役不足」の誤用だけは強烈な違和感を発していて気にかかった(的を得るは字義的に気持ち悪いので誤用派です)。セリフはすべて原文通りの英語なので、多少のニュアンス差ならプレイヤーの方で確認できないこともない。展開がやや性急に感じるところもある。
【お気に入り】★★★★☆
フィールドの変化が小さく、成長要素は初心者補助レベルに留まるため、プレイヤースキルに左右される展開が多い。ローグライクとしては、こぢんまりとしていて、いささか飽きが来やすい。その分まとまりがあり、ゲームバランスは非常にいい。ただ、ストーリー(あるいはキャライベ)でけん引するにしても、ストーリー完結までに必要な完走回数が多いと感じる。功徳の組み合わせ次第ではかなり難易度が下がるのだが、功徳単品では強力なものは少ない。また回復の機会が非常に少ないために被弾が重く、難易度は高く感じる。超高難易度というほどでもないが、決して周回余裕の楽ゲーではなく、道中のランダムイベントや特殊部屋の種類が少なめなのも災いして、結局ローグライクで陥りがちなマンネリを招きやすい。ここまでくると、ゲームバランスの良さが仇となり「早く物語の続き(あるいはイベント)が見たいのに、成長要素を稼いでも無双で時短ができない、稼ぎそのものも大変」という事態に陥り、ストーリーけん引型ゲームの弊害までもが浮き彫りになっていると感じた。
クリア後に解放される懲罰の調整が神がかっている。難易度上げると敵の攻撃パターンが変わるゲームは良いゲーム。だが、元々運要素がかなり低いため、高難易度あるあるの理不尽さが薄いと同時に興奮も薄く飽きやすい。
色々言ったが、名作には違いないと思う。キャラゲー要素が生半可なノベルゲー顔負けレベルで強いので、キャラがモチベに繋がりやすい人にはお勧めできる。ローグライクは手を出しにくい、と考えている人にこそ触ってほしいゲーム。
14.ラジィ 古の伝説
インド舞台のアクションRPG。
【プレイ時間】5時間
1時間くらいは神々による神話の音読聞いてたと思う。
【操 作 性】★☆☆☆☆
問題点があまりに多い。主人公のラジィにはろくに発動無敵がなく、たやすく仰け反るのに、敵にはかなり強い無敵判定と仰け反り耐性がある。攻撃エフェクトがスカスカで、武器の見た目も細いため当たり判定がわからない。足が遅い。武器の振りが遅く、前述の通り発動無敵がないので敵の攻撃に簡単に割り込まれてキャンセルされる。回避のタイミングが短く、隙が大きい。主人公が全体的にもったりしているのとは対照的に、敵の方は動きも攻撃も速い。敵の攻撃モーションがわかりづらい上に、当たり判定もわかりづらい。雑魚戦が一番多いのに、そこが一番つまらない。
大型のボス戦は、理不尽があまりないのでアクションとしても多少面白い。ささやかながら武器ビルド要素こそあるものの、最終戦では専用武器に強制で切り替わるのですべてが無駄。ビルド画面が独特すぎて、操作しづらく分かりづらい。アクションゲームとしておおよそダメ。
フィールド探索にも問題が多く、キモであろうパルクールが微妙。リスタートこそ早いが、奥行きが捉えづらいのでストレスが溜まる。武器ビルドに必要なポイントが道中に隠されているのに、戻り不可のステージクリア型一本道。そもそも前述の通り武器ビルドがささやかすぎるので(ビルドを重ねれば大きく異なるかもしれない。そこまでの熱意が持てなかったが)、探索そのものに大して旨味がないし、楽しくない。景色はきれいなのだが。
【ストーリー】★☆☆☆☆
主人公が初志貫徹し、それで終わる。道中頻繁に、かなりの時間をかけて、相当丁寧にインド神話の読み聞かせがあるが、ストーリーには全く無関係。最後は投げっぱなしエンド。いったいなんなんだこれは?
一応読み聞かせ自体は面白いし、わかりやすく伝わるよう工夫されている(元ネタが面白いだけでは?)。もしかすると、インドの神話や寓話に明るければ、中空に漂う神話の断片も、投げっぱなしエンドも、なんらかの共通項というか……なんかのオマージュ的な、こう、一本筋の通った連続した物語として、理解可能なのかもしれない。私にはわからなかった。
【お気に入り】★☆☆☆☆
びっくりするくらい面白くなかった。ビジュアルと舞台設定だけはいい感じ。特にビジュアルは相当にいい。将軍戦とランダ戦の二つだけは面白い味がした。ボスとラジィの煽り合いもよかった。やりこもうという気が全く起きなかったので自力で確認していないが、エンディングって一つだけなのだろうか。
15.ニャンザのぼうけん
小ぶりなアクションRPG。冒険あり、バトルあり、育成あり、ファッションありとの触れ込み。
【プレイ時間】28時間
エラー落ち一回。エンディングまで。隠し要素があるとは思えないが、説明されない謎のオブジェクトはある。
【操 作 性】★★☆☆☆
当たり判定はしっかりしており、まあ遊べる。移動がもっさりしている上に、オブジェクトの配置が悪い。デスペナルティがないため、マップ移動は自然とデスルーラ主体となる。
【ストーリー】★★☆☆☆
世界の広さを感じる会話は多いが、実際行ける世界は狭い。こぢんまりとしてはいるが、綺麗にまとまっている。終わり方はややあっけない。ぶっちゃけケモである必要性がない。
【おもしろさ】★★☆☆☆
思ったよりは楽しめた。ボス戦がバグっていたのと、いまひとつ締まらない終わり方だったのが残念。このゲームならではの強み、みたいなのはない。農業、クラフト(といっても素材を店に持っていくだけだが)、装備によって変わる見た目などの要素が含まれるが、どれもあっさりしていて、やりこむ程ではない。よく言えばカジュアル、悪く言えば作りが浅い。その割に戦闘バランスが高難度方向に崩壊しており、やたらと敵が固くて強い。接近戦はご法度、かつ弓の魔法がぶっ壊れなため、敵の射程外に逃げ回りながら射程有利の馬鹿火力を押し付ける感じに落ち着く。簡潔に説明するなら、古いMMOをソロ向けにしたような感じ。オススメは絶対しないが、そんなに嫌いではなかった。ラジィの直後で判定が甘くなってる気がしないでもない。
16.新すばらしきこのせかい
神ゲー。11年前にDSで発売されたアクションゲームの続編。アクションRPG。買え
【プレイ時間】100時間以上
服以外コンプ。
【操 作 性】★★★☆☆
細かい部分まで配慮が行き届いてるとは言えない。努力の痕跡は見られるがこれ以上改善しようもなかったのだろう戦闘カメラ、イメージとビジュアル重視で視野角をいじくりまわされた奇抜な背景、初見は面食らう戦闘方法あたりは慣れの問題といえるだろう。しかし装備画面はただただ不便であり、ゲームが進めば進む程不満が大きくなる。マップ間移動はロードが頻発し、かったるいを通り越して不快とすら感じられることもある。だがそんな難点もゲームの圧倒的面白さの前には些事である。
【ストーリー】★★★★★
泣いた。ストーリーに感動したのもあるが「スクエニがこんなにきれいに話をまとめられると思ってなかった」という驚き(あるいは別のスクエニ製ストーリー不良ゲームへの哀悼)で泣いた部分もある。あまりにストーリーテリングが上手く、美しく、綺麗にまとまっていて、面白くて……製作陣を再確認した。
ヒューマンドラマがよくできている。アピールポイントを述べようとすると何を言ってもネタバレになるので、ろくにプレゼンもできない。人との関わりを描くデスゲームものです。それしか言えん。デスゲームものに偏見を持っている人にこそプレイしてほしい。
【おもしろさ】★★★★★
こんな面白いものがスクエニに作れるのか……!と終始驚きっぱなしだった。スクエニへの信頼がなさすぎる。まず戦闘が楽しい。他にない戦闘システムにプレイヤーを慣らすためか、4ボタンの時期が長いのだが、5ボタンになると面白さが跳ね上がる。6ボタン戦闘ともなるともう楽しくて仕方がなくなる。こんな独創的で面白い操作感のゲーム他にないぞ。もっとこういうアクションゲーム作ってくれんか!?
そしてストーリーも楽しい。もうなんも言えん。みんな好き。続編ではあるが、前作知らなくても話は分かるとは思うし、製作側も「初見でも楽しめる」という触れ込みでこのゲームのPRをしている。それでもあえて、絶対に前作からプレイしてほしい、と言いたい。私だけでなく、どちらもやったプレイヤーなら、絶対に前作からプレイすることを勧めるのではないか。前作は今プレイするとツライと思う。でも前作を知ってからやってほしい。でも前作で折れてしまって、新に触れてもらえないのは本末転倒なので新だけでも遊んでほしい。でも前作は知っててほしい、以下くりかえし。
埋もれるべきではない名作。
17.Death’s Door
アクションRPG。社畜のカラスになって、仕事を完遂させるために頑張る話。
【プレイ時間】20時間
真エンド、収集アイテムコンプ。
【操 作 性】★★★☆☆
マップの広さに対して主人公の足が遅く、探索が面倒。敵の攻撃判定と、主人公の当たり判定が少し分かりづらいか。敵の攻撃にはエフェクトがない(または地味な)攻撃が多く、規則的かつ予備動作があるにしたって避けづらい。画面があまりにも暗く、ホラー要素があることを考慮しても見づらすぎる。その割にガンマ値や明暗の設定がない。海外のゲームなのもあるのかあっちもこっちも暗い上に、しまいには夜のステージで探索することを強いられて結構ツライ。入口はちゃんと目立たせていたり、視認性の悪さを逆手に取ったギミックもあったりするとはいえ、不親切だと感じた。不気味で薄暗い雰囲気はとてもいい。
【ストーリー】★★★★☆
ほどよくまとまっている。真エンド見る条件を満たすのにすさまじく時間がかかった結果、想定内の事実の再確認をしただけで終わったのが納得いかない。
【おもしろさ】★★★☆☆
よくできているが、単調。優等生ではあるが、面白みに欠ける。難易度は低いが、死に覚えゲーではある。探索ゲーなのに、マップがない。やりこんだ結果が肩透かしだったため、悪印象がへばりついている。序盤は屈託なく楽しめるが、やればやるほど減点が大きくなるゲーム。
世界観や雰囲気、キャラクターは非常に良い。翻訳も上質(個人的な好みとして不満な部分もあるが)。主人公がかわいい。画面作りや演出が巧みで、シンプルな味付けなのにオシャレで印象的。総じて賢く作られているなぁと感じた。ビジュアルも良ければ、キャラ設定もいい。褒めどころは多いが、もうやりたくない。やりこみ要素やらなきゃよかったな。
18.In Other Waters
潜水服搭載のAIとして、人間と協力しながら惑星を調査する……シミュレーション?ウォーキングシミュレーター?ノベルアドベンチャー?ゲーム。SFストーリーのついた、遊べる生物図鑑という感じ。
【プレイ時間】9時間
全コンプしたと思う。図鑑を埋めきっても特に何もなかったのは物足りない。
【操 作 性】★★★☆☆
移動でくじけるかと思った。画面が洗練されすぎてて説明がない。すべてのボタンを押すことを余儀なくされた。操作も独特。分かればどうということはない。
最適化が上手くいっていないのか、やればやるほどデータが嵩んでロードが伸びて終盤は不安になった。結局、序盤に1度エラー落ちしたっきりではあったが。
【ストーリー】★★★★★
良かった。面白かった。まさかこんなに深い内容だとは思わなかった。物悲しくも、先の展開に期待が持てる読後感がたまらない。かみしめたくなる物語。
【おもしろさ】★★★★☆
ビジュアル面はシンプルで、AI視点で見る世界の表現として面白いが、多少なりとも物足りなさがあった。
物語を味わうにはとにかく読む読む読むなので、読むことに苦痛を感じない人にはオススメ。未知の生物たちの記録も面白いが、何よりストーリーが予想以上に面白く、引き込まれた。良質なSF。すごい好き。
あとがき
こいつ年がら年中ゲームやってんな。年内にまとめきれてよかった。
前々からやってみたいと思っていた短文レビューなのだが、感じたことを言語化するってのは本当に難しい。やってみて強く思ったのが、感じたことを記述するにあたって、言語化の過程で取りこぼした感覚が、記述の推敲を繰り返すうちに消えていってしまうということ。文章化されなかった部分が自分の感想から順次消えてしまうので、伝えたいことが十全に落とし込めていないのが手に取るように分かる。分かっているのに文章力がないので、消えていくそれらをどうにもできない。それが恐ろしく、もどかしい。
感想文って、昔から苦手だったなぁ。自分の気持ちを残しておきたいなら、もっと文章上手くならなきゃな。これを来年の抱負としよう。
余談(スイッチ以外で遊んだゲーム)
マジでこいつゲームばっかやってんな。スイッチ以外のゲームだと、オーソドックスなオープンワールドながら細部までこだわり抜いて磨き上げ、ひたすら丁寧に仕上げたゴーストオブツシマ。キャラが好きになって、ストーリーも楽しめたがやり込み要素で地獄を見たジャッジアイズ。ナンバリングファンとしてけじめをつけねばならんかったのでプレイしたが、負の感情しか湧かなかったトラウマKH3。どうしてこんなことになったのか理解したくないってかぶっちゃけBLじゃんこれKH3D。ブラックジョークとグロ満載のポイントクリック謎解きゲーRusty Lake Hotelなどをプレイした。
レビューは割愛する。疲れたので。ツシマとジャッジアイズ(裏ボスまでのやりこみを除く)はめちゃくちゃ楽しかったしオススメできる。KH3Dもストーリー以外は良かったよ、うん。
いやぁ今年もよくゲームしたな。来年もたくさんゲームするぞ。
Paradise Killer ネタバレなしのレビュー(?)
Paradise Killer(パラダイスキラー)というゲームについて
このゲームはビジュアルで好悪がパッキリ判明するタイプなので、「PV見て惹かれたら買い」くらいの雑な紹介になる。
感想というには感情が薄く、考察というほど内容には触れず、レビューというには私的すぎるので、どういうポジションで書くか迷ってしまった。でも言いたいことはあるので、とりあえずレビューという形でまとめることにした。本レビューは「PVで惹かれたけど、不安な点もあって購入をためらっている」って人向けの記事になると思う。
PC(Steam)とSwitchで配信中。プレイしたのはSwitch版(スイッチ本体は旧式のもの)。約22時間でコンプリート。エラー落ちは一回。処理落ちはほぼなし。やや重い箇所もあったが、プレイに支障はなし。
酔いそう……
私は3D酔いにはかなり強いと自負していたのだが、初期設定では見事に酔った。酔いにくい調整(視野角を100あたりにする、モーションブラーをオフ、カメラ速度を下げるなど)は可能。カメラの仕様とは別に、ゲーム自体のつくりがかなり酔いやすい構造になっていると感じる。
具体的には「レティクルが小さい上にほとんど目立たないため、視点が安定しない」「かなりの頻度で高所から飛び降りる必要に駆られる」「団地エリアの狭い折り返し階段を“主観視点で”何度も何度も上り下りする場面が生じる」「高低差の激しい波打つ回廊」「暗くてギラギラしたフィールド」などなど。
カメラ設定以外の面でも3D酔い促進設計になっているので、画面酔いしやすい人には残念ながらお勧めできない。
推理もの?
推理する場面はあんまりない。島中を駆け回って証拠品を集めていけば、誰でも事実に辿りつける。裁判も簡素。難しいことはなにもない。ぜひプレイしてパラダイスの深淵を覗こう。証拠集めの際に軽度の謎解きがあるので、謎解きゲーの要素もちゃんとある。
推理そのものより、証拠品を集めるための探索が曲者。歩いて稼ぐ捜査官なので、島の上から下から端から端から隅から隅まで、あっちもこっちもどこもかしこも歩き回る必要がある。プレイ時間の大部分が移動と探索に費やされるあたり、推理ゲームというよりアクションゲーム(それも探索ゲー寄り)の色味が強いと言える。捜査メモがしっかりしているので、何をしたらいいのか途方に暮れることはない。目的のものが見つからず、途方に暮れることはある。
難しいアクションは必要?
あまり必要ない。ごり押しで行ける場所はほとんどなく、行けないってことは何かが足りないってこと。能力とか、謎解きとか。ごく一部、やたらアクロバティックな操作を求めてくるものがあるが特に重要ではなく、大した報酬も考察要素も得られないので無視でいい。
アクションは弛いのだが、ゲームそのものの難点として、主人公の脚がまぁまぁ遅いわりにファストトラベルが有料なところが挙げられる。島にあるお金は有限なので、変に気を揉むはめになる。お金の総量はアンロック分を差し引いてもかなり多めに余るため、丹念に探索していれば、早々無くなることはないが……。
余談だが、パラダイス島の通貨はブラッドクリスタルという。これの設定が案外しっかりしていて驚いた。大変いい。
どんな世界観?
オープニングから専門用語と比喩表現がひしめき、圧倒的機械翻訳が独特な固有名詞を伴ってやばいことを言ってくる。主人公はパラダイス(地名、島)から300万日追放されていた元パラダイス心理捜査官長のレディ・ラブ・ダイ。初速からぶっ飛んだ独自ワールドに説明なしにぶっこまれる感じ、スカイリムを思い出す。スカイリムほどの無茶な物量攻めはしてこないので、これらの独特な用語たちもゲームをプレイしていけば自然と理解できる。
理解できるが、わりと突拍子もない世界観なので、ソフトのあらすじはちゃんと読んでおかないと理解が遅れる。加えて、以下の4つの名詞の使われ方は事前に知っておくべきだと思う。
【シンジケート】貴族階級の人々。寿命を克服した、ほぼ不老不死の人間。
【庶民】シンジケートの対義語として、広義に使われるものよりも階級的意味合いが強い。
【神々の名前】だいたいが「形容詞+名詞」で表される。「忌々しい調和」「魅惑の紺碧」など。
【証人】個人名。「終焉の証人」というキャラクターのこと。謎解きゲームの触れ込みで、かつ裁判があるのに“証人”が個人名は悪手では?
翻訳どう?
やや悪い。独特の固有名詞や知らない常識を前提として組み立てられた会話文は内容が捉えづらく、システマチックな翻訳や原文の煙に巻くような言い回しなどが組み合わさって、要点が掴めるまではかなり読みづらさを感じると思う。一度頭の中で再翻訳する必要がある部分も少なくない。その上文章も多い。推理や進行を阻害するような致命的な誤訳はないのだが、誤字・脱字・発言者を取り違えているような口調のブレは時々見られる。それと、大したことではないものの(考察的には大したことかもしれないが)多分、血の道のりで会話している??側の性別が違うと思う。??は仔細不明につき考察の余地が広すぎる自由帳枠なので、断言はできないが。
選択肢についても、文頭に発言内容のニュアンスは書かれているものの、全文は表示されないため、プレイヤーが思ってもみないことを主人公が口走ることがある(ノベルゲームあるある)。選択肢を間違えるという概念はないのでゲーム進行には特に影響はないとはいえ、協力的な人に突然ひどい言葉を投げつけてしまって心が痛むことはある。
上記の通り、会話文の訳については多少難があるが、証拠品や捜査メモの文章は簡潔で分かりやすい。島中にベタベタ貼られたポスターなどもキッチリ和訳されており、かなり熱心に翻訳されているのが見て取れる。
ぶっちゃけおもしろい?
ぶっちゃけおもしろい。設定がまず最高だよね。ずっと浸っていたいと思わせる独創的な世界観と、おどろおどろしい人間模様がたまらない。終盤のコミカルなおぞましさなんて芸術的だと思う。ウィットと皮肉に富んだやりとりも癖になる。慣用句なんかも世界観に沿った言い回しがされていて、そういう気配りができるほどに作りこまれた世界観に何度でも感銘を受けちゃって好きが高まるよね。
とどのつまり、このゲームのおもしろさはその「世界観」に大きく依存している。ジャンルとしてはアドベンチャーやビジュアルノベルに当たるだろうが、ウォーキングシミュレーターの魅力に近いものがあるため、端的に言えば「PV見て好きだと思ったら買い」ということになる。また、私は不勉強にして未プレイだが、シルバー事件やkiller7などのいわゆる「須田ゲー」っぽさがあるという。確かに、プレイ中にノーモア★ヒーローズのPVが脳裏をよぎったことはままある。
正直私はめっちゃ好き。同じ世界観設定で別のゲームが出るなら即買いすると思います。
エンディングが差分レベルのもので2つしかない(多分2つ。私には他に見つけられなかった)のが物足りないが、裁判内容はかなり無茶苦茶できる。たまんねぇな、慈悲も善悪も道徳も脇に置いた正義の執行ってのは。
地味なところだが、プレイリストを作って探索中に好きなBGMを流せる珍しいシステムなんかもある。moon以外でお目にかかるのは初めてかも。この「BGMを自分で設定する」――つまり「何かに集中して取り組むために、お気に入りの曲をかける」という、実際に現実でも行うプロセスを、ゲーム内で踏襲することで生まれる没入感というのは、結構馬鹿にできない。特に、プレイヤー自身の思索と探索によって展開されるゲームにおいては、効果的にゲームへ引き込めるギミックだといえる。
まとめ
見た感じ癖のある(っていうか癖しかない)ゲームだが、プレイ感覚自体はオーソドックスで触りやすいと思う。3D酔いしやすい人にはお勧めしない。端から端まで探索するのが好きな人や、独特の世界観に惹かれた人は、ぜひプレイしてみてほしい。
以下にSteamのURLを貼っておくので、気になる人は見てみてほしい。
Nintendo Switchプレイが向いているゲーム/向いていないゲームの話
私がプレイしたことあるゲームの中で、とくにスイッチでやるのに向いていると思ったゲームと、別の媒体でやる方をお勧めしたいゲームの話をします。
「レビューというのは個々に偏重があっても数があれば均されるので、あればあるだけ良いはずだ。ならば好きなゲーム並べて感想言ってるだけのレビューでも、多少なりとも何らかの参考になるのでは?」と思いこの記事を書きました。操作性にはうるさい方なので、そういうの気になるタイプなゲーマー同志の参考になれたら嬉しいです。
スイッチの特記すべき利点
・本体の起動が速い
・ホーム画面の動作が速い
・ソフトの再開が速い
・中断が簡単で速い
・録画機能が簡単でお手軽
・バーコードリーダーでスクショや動画をスマホに送れる
・ゲーム中にうっかりコンセントをぶち抜いても大丈夫
(携帯モードに移行するので)
スイッチの特記すべき欠点
・スティックが壊れやすい(ジョイコンに限る)
・液晶画面の映り込みが強烈
・設定画面がやや煩雑(特にコントローラー回りの設定がバラけている)
・録画機能が30秒前録画のみ
・動画編集機能が貧弱
スイッチ版がおすすめのゲーム
Slay the Spire(PC/ PS4/ iOS、他)
たくさんのフォロワーを生んだ、デッキ構築型ローグライクの先駆けにして言わずと知れた稀代の傑作。スイッチは起動がとても速いので、一周が短くちょっとした空き時間に手軽にできるローグライクとの相性は良好。気づいたら起動して登っては第二幕で死ぬ。
さくさく動作し、カスタムのエンドレスで大量の(=ほぼすべての)レリックと手札いっぱいのカードを抱えても処理落ちしない。ダブルタップ枝鬼火はいいぞ。携帯モード(タッチ操作)ではマウスプレイに近い感覚で遊べる。やや慣れが必要ではあるが、TVモード(コントローラー操作)でのUIも十分に快適。ボタンを連打した際などに一部演出が乱れたり処理が追い付かなかったりするが、画面が止まったり動作がおぼつかなくなることはない。
人によっては気にならない程度ながら、コンシューマー(おそらくiOSも?)版は翻訳がお世辞にも良いとは言えないことも明記しておくべきだろう。意味不明のたぐいではなく、言葉のチョイスが絶望的にダサい。没入感や世界観の味わいはPC版に大きく劣るといえる。
おもしろさ:★★★★☆
お墨付き。ドミニオン(ボードゲーム)が好きな人は、まずハマる
むずかしさ:★★★☆☆
ローグライクらしく、初めたてが一番むずかしい。リトライを厭わない人向け
スイッチ度:★★★★★
ジャンルのスイッチ適正が高い
グノーシア(PSPVita)Steam版2021年配信決定おめでとう
話題沸騰の名作SF人狼シミュレーション。人狼ゲームを下敷きに、緻密に練り上げられたSFストーリーは見事のひとこと。人狼ゲームを上手くソロプレイ用に落とし込んだゲームシステムは、対人プレイとは一味違った面白さを見せてくれる。1プレイが短い周回ゲームのため、スイッチ適正が極めて高い。
チュートリアルやゲーム内マニュアルが充実しており、人狼ゲームが全く分からない人でも問題なく遊べる。その一方、狩人COやHOの共有トラップ(両潜伏は場合によって可能)を含めた一部の戦術はシステム上不可能なので、人によっては(特に歴戦の人狼プレイヤーには)もどかしく思う部分もある。(※共有の仕様についてもう少し説明を加えると、共有のNPCは片方が共有COすると相方も必ずCOする。そのため、潜伏共有はプレイヤーのみ可能なのだが、HOとなった相方NPCは嘘つきと判断されてしまい、高確率で吊られるか不必要に疑われて議論を乱すため戦術としてほぼ成立しない)
人狼ゲームとしてのプレイ感覚は初心者村に近いのだが、対人戦とは異なるセオリーが存在する。なので「人狼ゲームだ!」と意気込んでいると、やや肩透かしを食らうかもしれない。占い理由や灰雑感はもちろん聞けないので、場の雰囲気や人柄で思考を察するメタ読みが主な情報源になる。対戦AIに人柄があるのかって?それが、あるのだ。そこがグノーシアのすごいところ。
スイッチ版は諸々の調整が入っており、より遊びやすくなっている点もおすすめする理由のひとつ。具体的には二週目以降のスチル閲覧の追加、イベントの難易度調整、とある強キャラの弱体など。
おもしろさ:★★★★★
加速度的に上昇。プレイヤーごとに変わるゲーム体験。マジ面白いっすよこれ
むずかしさ:★★★☆☆
お手軽。マニュアルが親切で分かりやすい
スイッチ度:★★★★★
ばつぐん。もっと言えば携帯機向き
説明不要の超大作、横スクアクションRPG。虫の世界の話なのでガチ虫デザインの敵が過半数を占める。デフォルメされていてもキモイものはキモイし、音にも強いこだわりを感じるリアルさなので、本当に虫が無理な人はやめておいた方がいい。虫のというコンセプトが持つイメージや生態と緊密に絡み合い、組み上げられた物語も非常に魅力的なのだが、いかんせん難易度が高く、物語の深みに触れる前に折れてしまう人も少なくないかもしれない。あとマジで虫だったり、虫ではないが集合体があったり、血は出ないのにグロかったりするので、途中で生理的に無理すぎて折れる可能性もある。どこもかしこも繊細で美麗ではあるが、美しい背景やオブジェクトと同じ繊細さでキモいものをも全力で描き出しているため、注意喚起を前面に出さざるを得ず、実にもどかしく思う。
上記が大丈夫なのであれば、本当に本当にめちゃくちゃにオススメ。
背景美術、ギミック、アクション、伏線、隠し要素、小物の細部に至るまで、どこをとっても手が込んでおり、隅々まで作りこまれた虫達の世界は度々プレイヤーを圧倒する。一方その緻密さもあってか、PCでプレイする場合の要求スペックが2Dのゲームにしてはかなり高く、生半可なPCではガクつく。前述の難易度ゆえに、わずかなラグや操作の違和が命取りになるため、描画が安定する媒体でのプレイを推奨。スイッチ版は長時間のプレイで1度エラー落ちしたが、フレームレートは安定していてガクつきやラグはない。テキストの妙な区切りと全域録画禁止(スイッチ版のみ?)が玉に瑕。
おもしろさ:★★★★★
絶妙。頑張ればいけるストーリーと、ゲロムズ追加コンテンツの塩梅が上手い
むずかしさ:★★★★★
探索が苦ではない人、アクション慣れした人向け
スイッチ度:★★★★☆
おすすめ。ゲーム自体も心底おすすめ。本当にやってほしい
スイッチ版がおすすめじゃないゲーム
Legal Dungeon(PC)
書類作成ミステリーアドベンチャー、と書くと表現が独特すぎて面食らうが、既存有名ゲームになぞらえるなら逆転裁判に近いか。膨大かつ多岐にわたる事件の調査記録(+補足資料)とにらめっこしながら、情報を整理し、矛盾を洗い、論理を組立てて書類を作成する謎解きゲーム。
ストーリーパートは会話調で進み、イラストも主人公の発言もないため、話の流れが掴みにくいところがある。登場人物たちは解説役ではなく、ゲーム内のあちらこちらにいくつも隠された仕込みのすべて語りつくしてはくれない。だが、短いながらも多くの感情を呼び起こす物語はプレイヤーの興味を引き、事件の全貌を知るために膨大な資料と何度も格闘させるだけの魅力は十分持ち合わせているといえる。そうして苦労しながら読み解いた物語は、別の意味を持ってプレイヤーを悩ませる。クセはあるものの、テキストノベルや考察が好きなら楽しめること請け合い。
プレイ感については、UI、画面作り、設定に至るまで片っ端からPC向きにチューニングされている。ドラッグ&ドロップが基本操作なので、直截に言えばマウス操作以外では若干煩わしい。タッチ操作についても、文字(=判定箇所)が小さくドラッグとタッチの判別にもたつきがあるため、残念ながらマウスの互換にはなっていない。加えて雰囲気づくりにも作用するところがあり、書類作成画面は特に、PCでやるのと他媒体でやるのとでは臨場感が違ってくるだろう。PCで遊べる環境があるなら、そちらを推奨したい。スイッチ版でやるのであれば「右スティックでページをめくれる」「あおいは掴むことができ、その場に落とすとバックログが出る」の2点は絶対押さえておくべき。
その他の大きな違いとしては、スイッチ版のみ隠しワードがすでに色分けされている点が挙げられる。ゲーム自体の難易度がそこそこ高いため、スイッチ版の方がより平易かつ遊びやすくなっている。
おもしろさ:★★☆☆☆
独特で万人受けはしないが好きな人はめちゃくちゃ好き
むずかしさ:★★★★☆
難しいが、タイムライン方式かつ選択肢は限られるのでアタリはつけやすい
スイッチ度:★★★☆☆
PC向けのデザイン
知る人ぞ知るDL専売の雄。ネズミたちに指示を出し、サバクを渡るフネを強化しながら、夢の黄金郷を目指すリソース管理ゲーム。荒涼としたポストアポカリプスっぽい世界観はスターウォーズにインスパイアされており、それっぽいイベントも存在する。
ゲーム自体はあまりセカセカしておらず、リカバリーも簡単なため(※ただしホスピタルロスを除く)、リソース管理ゲームをやったことがない、という人にもおすすめ。てつだいロボさえ失くさなきゃなんとかなる。めったなことじゃ失くならないが、もし失くしたら素直にやり直そう。私はやり直しました。倉庫整理は計画的に。
現行機で販売されている「改。」は、3DSでDL専売されている「サバクのネズミ団!」に諸々の調整や追加イベントなどを含めたパワーアップバージョン……なのだが、UIが3DS版に大きく劣ってしまっている。DS作品の例に漏れず、タッチペンなしでの操作が想定されていないため、TVモードだととにかく遊びづらさが目立つ。携帯モードでは若干解消されるが、2画面表示だったものが1画面になっているため、少なからず無理が生じている。また、携帯モードでは液晶画面の照り返し、映り込みが強烈なため、画面を見るのがとてもつらい。
ゲームそのものは面白い上にスイッチで遊ぶのに向いているため、非常に口惜しい。DS版で遊んだことがなければ、そこまで操作性に難を感じることもないのかもしれないが……。
おもしろさ:★★★☆☆
バッチリ。ただし単調になりがちで、中だるみしやすい
むずかしさ:★★☆☆☆
ゆるめ。フネの増改築に関しては少々シビアなところも
スイッチ度:★★☆☆☆
UIがもどかしい
Enter the Gungeon(PC/PS4)
数多あるローグライクの中でも、弾幕シューティングとアクションが掛け合わされた異色の傑作。ある程度運が絡む部分もあるものの、運で勝てる場面はほとんどなく、プレイヤー自身の実力がプレイングに如実に表れる。アクションやシューティングに強くないと、このゲームの面白みを感じられないまま投げ出してしまいたくなるかもしれない。その分、自分の腕がめきめき上がっていくのもダイレクトに分かるので、やればやるほど上手くなるしどんどん楽しくなってくる。
ローグライクなのでスイッチとの相性は良いのだが、結構カクつく。時折未舗装の砂利道を走るような細かい突っかかりがあり、部屋に入る時や一部ボスでは(数秒とはいえ)顕著に画面が止まったり、処理落ちが発生したりする。また、若干ロードが長い。ただし、極端にプレイが困難というほどではなく、人によっては十分許容できる範囲だろう。
先に紹介したHollow Knight同様、このゲームもPCでプレイする際の要求スペックが高いのだが、Hollow Knightとは逆に、こちらはPCではカクつかなかった。PCは環境によって動作に揺らぎがあるのでPC版の快適さは保証できないが、スイッチ版の挙動に不安があるのは間違いない。
そもそも、このゲームはコントローラーでやるよりも、キーボードとマウスでのプレイが頭一つ抜けて強い。誤解のないように言っておくが、コントローラーだとクリアできない!なんてことは全くなく、むしろアクション性が強いのでコントローラーの方が慣れやすく遊びやすい。その上使用するボタンが多いため、キーボード+マウスプレイの場合は左手デバイスや多機能マウスがなければ習熟が難しい。私自身もコントローラーでプレイしている。しかし、それらを加味した上でも、どちらかといえばやはりキーボードプレイの方を勧めたい。
おもしろさ:★★★★☆
プレイヤーの腕前と根気による
むずかしさ:★★★★☆
難しめ。序盤でくじけない人向け。武器のインフレが凄いので、終盤の方が逆に楽だったり
スイッチ度:★☆☆☆☆
おすすめしない
判定困難
すばらしきこのせかい Final Remix(旧作:DS/iOS)
かのスクエニの放った秀作アクションRPGを現行機向けにリブートし、追加要素もくっつけた11年越しのリマスター版。システム面には多少の古臭さが残るものの、流行に左右されない独特のデザインセンスと「渋谷っぽさ」を体現したかのようなクールなBGMは、今なお色あせない新鮮さがある。
最大の特色であった二画面同時進行バトルは一画面用に改修が加えられており、戦闘が結構別モノになっている(一画面化についてはiOS版準拠と思われる)。個人的にはDS版のせわしなさや独自のマルチ画面バトルが好ましいが、これはこれで面白く仕上がっているのではないだろうか。パートナーが仕様変更に伴う超ナーフを受けているため、スイッチ版(iOS版)の方が幾分か難しく、DSではいかにパートナー性能に頼っていたかよくよく思い知らされた。
スイッチ版特有の点としてはTVモードでのジャイロ戦闘があるのだが……正直、慣れるより先に挫折してしまった。戦闘スタイルによっては、ジャイロプレイは絶望的と言わざるを得ない。おすそわけプレイはやったことがない(……)ので何とも言えないが、ジャイロ必須な点は留意すべき。ちなみにプロコンは使用不可である。
おもしろさ:★★★☆☆
マブスラをやるんだ!!!!!!!!!!!!!
むずかしさ:★★★☆☆
いつでも難易度変更できるので、あまり心配はいらない
スイッチ度:★★★☆☆
ジャイロ操作は難点が多いが、好みの問題にギリギリ収まる
あとがき
下書きのまま置いているうちに、すばせかは続編が発表され、グノーシアは近々PC版が配信されることになっていた。有名企業からもインディーズからも、毎年歴史に名を残すような名作が次々と生み出されている。一時期の斜陽傾向が嘘のように、ゲーム界隈の流れが活発になっているようでとても嬉しい。E3が楽しみ。
FE風花雪月~12/14
金鹿学級の先生になって、そろそろ一年が経つ。今のうちに備忘録をつけておくことにする。少し未来の自分が、きっと見返したくなると思うので。
前置き
■プレイヤーについて
FE経歴は暗黒竜を数ステージ、烈火の最初で挫折。初心者と遜色ない。
別ゲーだがブリガンダイン、サモンナイト、ディスガイアでも挫折を繰り返し、マスゲーそのものに苦手意識がある。唯一楽しめたマスゲーはユニット育成がシンプルで、フィールドが8×8固定のInto the Breach。
プレイ前のFE知識
地形によりバフデバフがある、クラスによって移動距離が違う、ペガサスナイトが便利、行動した本人しか経験値をもらえない、ボスにとどめを刺すと経験値がたくさんもらえる。システムとして知っているのは、これくらい。あとペガサスナイトは便利。
風花雪月のPVは見たので、血の同窓会は存じている。それと、プレイした友達がなんかいろいろ言っていたのも聞いた。たしかヒルダが軍神、クロードの沼っぷり弓が激強となんとか。なんかの兵種のなんかのスキルがすごく有用だから全員それを取得させたい、なんてことも言っていたけど……覚えていない。つまりほとんど何も知らない。
■現在の状況
現在12/14、白鷺杯数日前の週末。
キャラ解釈に大きくかかわると思われる支援は、おおむねB、人によってC。※即日訂正。だいたいC、人によって無。よくもまあキャラ雑感など書けたものよな……。
外伝は、ローレンツ(父さんの依頼)、ソティス(ザナドに一人で行くやつ)、シルヴァン(兄貴の尻拭い)を攻略済。
自分の担当学級名は曖昧。ヒル、ヒルシュ……ヒルフェ……?
以下、キャラクターの現在の雑感や戦闘での使い勝手、将来について思うところを記述しておく。
金鹿学級
■先生、あるいはソティス
雑感
イベントでは無口……というか選択肢選んでも無言なので、戦闘の時だけボイスはいるの違和感ある。ジェラルトと血のつながった親子にはとても見えない。パパのこと赤の他人って断言してごめん。
無言系主人公な一方、その得体の知れなさがストーリーをけん引しているところなので、プレイヤー一体型と分離型をふらついてる印象。
生徒の部屋から勝手に本をパクって同僚に横流しする道徳心のないところがある。
ペトラ、違うんだ!!プレイヤーはキミの了承を得ようとしたんだけど、この人が何も言わなくて!!
戦闘
最低1人はギミック担当を連れていけという世界樹の教えに従い盗賊になった。学校きっての器用貧乏だがレベルだけは無駄に高い感じになってる。
どうしよう……。
将来
ソティスが女神であることはメタ的に察していたが、主人公との関連がさっぱりわからん。やっぱ寄生されてるんじゃないの?ソティスに。いずれ精神やら寿命やら魂やら食われるのでは?
今は何を考えても妄想にすぎないと思うが、炎の紋章については正しくはソティスのものなのでは?と勘ぐっている。ネメシスとソティスはイコールだった、あるいは双子の神だった、あるいは逆だったのかもしれねぇ……。
フレン、先生、ジェラルトあたりから、どうも時間操作の気配がする。
今後が楽しみでしゃーない。
■クロード
雑感
好きです。
ここまであからさまに隠し事をしてるところを押し出してきて大丈夫か?匂わせすぎて詮索されまくるやろ……。
って思ってたらマジで詮索されまくってて草。
本人が秘密に踏み込むの好きだから、誰しもが踏み込みたくなるような自分の秘密を積極的にちらつかせる、というのは普通に駆け引きがうまい。胡散臭くて怪しいんだけど、愛嬌があるからついつい信じたくなっちゃうところがある。
責任ある立場を思わせない軽薄な雰囲気は、自分がどう見られるかを意識して作ってあるように見える。ちゃんと自分の武器を理解してるって感じ。総じて、大局的に物事を見るのが得意な様子。
戦闘
こいつの矢、重装兵相手にも通りすぎだろ。クロスボウ使ってる?
素直に弓を鍛えさせてたが、このままだとスナイパー止まりになりそうで育成ミスった感ある。
いつも初心者兵団を引き連れては練度を爆上げして放流している。
将来
もし敵対関係にあったら、早い段階で暗殺しておきたいタイプの人間。敵じゃなくてよかった……敵にならないよね?私はナビゲーター不信なんだ。いろんなゲームで裏切られてきた。
たとえ誰が裏切ろうとも、お前だけは裏切らないでくれ。
雑感
最初から好きになる予感がしていたが、マジで好きになっちゃったよ。
人の感情に対する想像力が欠けているところを、これから情操を学ぶことで補っていくのかと思っていたんだが、すでに情どころか共感も柔軟性も協調性も既に弁えてて表に出にくいだけだった。最初から多少出せ、第一印象が最悪なんじゃ。
「人の役割」についての意識が自他の区別なく強烈で、立場によってぱっきり線引きしているため頑なところがあるが、論で聡せば素直に聞くし、根気強く接すれば最良の友になり得るまっすぐな人間だと思った。ただし愛嬌がない。
口ぶりと言い回しを変えるだけで、マジで名君足りうる素質と人としての魅力溢れて余りあると思うんだが、マジで愛嬌だけがドン底。
戦闘
めっぽう強い。愛嬌以外のすべてを持つ男。通信簿の魅力、愛嬌-補正で1/3くらいになってそう。
魔法も弓も皮肉も効かない。魔法火力が異様に高い。中級クラス入ってから無双するようになったので普段は抑えている。
最上級職が不明な初期の時点で、早々にダークナイトの話をしてくれた。おかげで一番うまく育成できてるのではないだろうか。
将来
できれば最低限の人当たりのよさと愛嬌を身に着けて、すこやかに健全に育ってほしいと一番に願っている。さもないと敵を増やしすぎて嵌められたり、あるいは盲目が過ぎて暴君になり得る、今まさに紙一重のところにいる。
■ヒルダ
マリアンヌにお世話焼いたり、イグナーツの自己犠牲にバシッとものを言ったり、大事なところで対応を絶対外さないコミュ強。押しが強いけど押しに弱く、適度に隙も作ってて嫌われにくい子だなって感じ。クロードとは別種の世渡り上手。
人と絡むことで本来の人柄のよさや気遣い上手がどんどん浮き彫りになる。根が善良ってはっきりわかるんだよね。しかも観察力もある。モニカの違和感を指摘したのはヒルダだけ。先生も怪しいと思ってた。ヒルダちゃん盲信します。
戦闘
メイン盾1。軍神と聞き及んでいたが、まぁ確かに強い。けどずば抜けて強いかといわれるとそうでもない気が……ひょっとして育成ミスってる?
攻めも守りも人並み以上にできるので、放置してても絶対落ちない安心感がある。あとは機動力だが今更間に合わない感が……やっぱ育成ミスってるわ。
ユニット押し出しが地味に便利でよく使っている。
将来
フォドラの守護神兄貴、他学級だと戦うことになったりするんだろうか。別に金鹿でも戦う可能性がないこたないが。
正直五年後にどこの風呂敷が広がっていくかわからないので、他民族と関わりの深いヒルダの家がどうなるのか全く予想できない。ヒルダ自身はスペック高いので、たいていの困難は自力(あるいは他力)で何とかできそう。一番心配してない。彼女なら大丈夫です。
■ラファエル
雑感
人の話を聞いてないようで聞いていてやっぱり聞いてない、さては理解できるとこだけ拾ってるな?
善良だが想像力が足らんのでおせっかいも焼きがちだけど、一応言えば分かってくれるし……はっきり言わなきゃ延々押し付けてきそうではあるが。
他人の好みや喜ぶことはちゃんと覚えていたり、アドバイスは無条件で受け入れたり、もの覚えは悪くないようなのにキツめにあしらわれても対応が変わらないあたり、言動がきつくなってしまう質のコミュ障的にはすごく付き合いやすそう。
極端に前向きなのか、感傷のひとつところに留まらず切り替えが早く思い切りもいい、決断力がある生き方は見ていて気持ちがいい。頭は悪いが良いやつだ、勉強以外のことで曇らないでくれな。
戦闘
つっよ草。高速で動くわ手数多いわクリティカル頻発するわ避けるわ自己治癒するわ体力あるわでなんやこいつ。戦いの才能がありすぎる。使い勝手もかなり良い。ここまで強けりゃ頭の良さもいらん、他の人間に補ってもらいなさい。
将来
曇らないでくれ。実際めったなことじゃ曇らなさそうだが、マジで曇らないで。
メンタル面や将来性の不安はあまりないが、妹というウィークポイントが心配。
あまり変わってくれるなよ……そのままのお前でいてくれ……。
■リシテア
雑感
なんでヒルダと支援がBまでなんですか?許せないなそういうの。もっとイチャイチャしなさいよ。
痛いところを突かれると必要以上に反撃してしまうところの子供っぽさと可愛げのなさな。ちゃんと謝れて学べる賢さ、謙虚さがなかったら嫌いになってたところだ。年相応に素直で純朴なところもあってよかった。
頑張り屋さんの子供はだいすきだ。なついてくれてとっても嬉しい。先生リシテアちゃんの味方だからね。
子供っぽく振舞ってしまうことが嫌なようなので、なんとか本人に悟られないように甘えさせたい。
戦闘
「最上級職がどんなものかは分からんが、魔法と剣技の取り合わせが得意な職は間違いなくあるだろ!」と思ってたら本当にあった。
魔法剣士はファンタジーの基本。素殴り性能低いのに魔法剣でインチキみたいな火力出すの楽しい。
魔法職の時にローレンツより火力が低いから心配していたが、無事強くなりそうでよかった。ローレンツがおかしいだけだった。あいつなんなんだ。
将来
時間がないとよく零しているが、寿命的な意味なのか期限的な意味なのか測りかねる。紋章が二つあることに、やっかみ以外のデメリットがないとは思えないんだが……。
紋章が寿命を削ってたりするんだとしたら、特大の紋章持ち先生も他人ごとではない。
■イグナーツ
雑感
いいとこのお坊ちゃんだなあという最初の印象からあまり変わっていないが、思ったよりも卑屈だった。金鹿は他学級より劣等意識の強い人間が多いんじゃないかな、他学級の生徒ぜんぜん知らんけど。
思い込んだことをなかなか変えられない頭の固いところがあり、特にそれが見て取れるのが、人を見ず杓子定規で視野の狭い「優しさ」の部分。親切で善良なのは間違いないのだが、どうも独りよがりに善意を押し付けるようなところがある。
この絶妙な気遣いのできなさと思考の硬直が、特定の環境しか知らない「ぬくぬく育った良家の子」としてあまりに生々しい。家督を継がないためか自己評価の低さも相まって、彼にとって自己犠牲と優しさは直結していると取れる場面が目立つ。自分が我慢すれば世の中上手く回ると思いこんでいる節があり、生い立ちが性格に直結しすぎている。こんな生々しいことある?
戦闘
ものすごくフラフラさせてしまっている。どう育成すりゃいいんじゃ……。
便利なスキルを豊富に覚えて器用に立ち回れるが、いまいちパンチに欠けるので、このままだと器用貧乏まっしぐらな気がしてならない。
将来
お前マリアンヌのこと好きだろ?付き合っちゃえって、なあ。
それにしても戦も騎士も向いてない……親の見る目がない……かといって商売やるには人がよすぎる気もするし、ローレンツのお抱えになるのは真面目にありでは。
良い人に囲まれて過ごしてほしいが、ぬるま湯のような環境に居続けるのは彼にとって残酷なことかもしれないとも思う。
■マリアンヌ
雑感
女子相手のお茶会では向かうところ敵なしだった先生との間に沈黙を流した手練れ。お茶会ルナティック。
人を救うには救われる側の覚悟が必要ということをまざまざと見せつけてくる。
あまりに自分のことを語りたがらないので、秘密を抱えている以上の印象が沸かない。心を開く気がないのが気にかかる。
動物の言いたいことが分かるっていうのは比喩なのか、そのまんまマジで動物会話取得してるのか判断しがたい。秘密にかかわることだったりするのだろうか。
戦闘
動物好きだそうなので初期からペガサス乗せてたものの、どうやら馬の方が良かった感じ……ですか……?
最初ヒーラーと気づかず、光魔法で殴らせていたのはご愛嬌。回復役がいないなんてハードなゲームだぜって思ってたよ。
将来
イグナーツと感性が合うようだし、彼が何とかうまく寄り添ってあげられたらいいんだが……先生心配。
もう少し救われ耐性が熟達したらローレンツにプロデュースしてもらうといい。それまでローレンツ君は下手に彼女を刺激せずおとなしくしていてください。
卑しい生まれというのは妾や庶家の子か犯罪者の子ってことかなーとアタリを付けているが、人種的な意味合いだったりするかもしれん。どうも人種差別がストーリーの折々に縫い込まれているようだし。
■レオニー
雑感
初手から反骨精神むきだしで突っかかってくるから、てっきりけんかっ早いのかと思ったが、度量はあるし論は立つし賢い女だった。ローレンツは予定調和なイメージ変遷だが、レオニーは最も第一印象と実態がかけ離れていたといえる。
わりと信心深いのもかなり意外ポイント。世界観的に言えば平民こそ信心深くて当然なのだろうが……。
単なる貧乏性かと思えばそうでもなく、金の使いどころをくっきり区別する倹約家でやりくり上手なのも名簿からは見抜けなかった。
割と細かい作業なんかもできそうなものだが、落とし物では不器用っぽい記述があったりするのもまた意外。
こうして列挙すると意外がってばっかだな、人を見る目なし。
戦闘
メイン盾2。かってぇ!ここぞというときにクリティカルを出してくれるので攻防ともに頼りになる。
最初期こそ徒手空拳で戦ってほしくて格闘を伸ばしていたが、早々にナイト系職を主張してきたので切り替えた。
当学園は生徒の自主性を尊重します(育成よくわからないので)。
将来
とくに意外性もなくまっとうに成長しそうだが、人となりがあまりにも意表を突いてくるから一周回ってどうなるかわからなくなってきた。
なんかさー、タイトル画面放置すると流れるムービーでさー、ジェラルトどうにも死にそうなのがなー……絶対師匠がらみでなんかあるよなぁ……ジェラルトパパスカウトできないもんなぁ……。
スカウトした人
■ツィリル
雑感
ずっと気にかけていたので、スカウトできるようになってから割とすぐに勧誘した。こういう擦れた子供、ほっとけないんだよな。
それに先生は声変わり中か終わりがけの少年が好きなんだ。うん。辛い目にあって擦れた少年と交流を続けるうちに態度が軟化して、声を掛けたらちょっと嬉そうにしたり懐いたりしてくれるの最高だよな。
だから先生にもっと懐いてくれていいんだぞ……(若干妬まれ気味でおつらい)。
レア様信者であってセイロス信徒ではないところが面白いなと思ったが、同時に不穏でもある。
戦闘
得意不得意がはっきりしていたので、育成方針に迷うところがなく初心者には大変ありがたい限りである。しかも飛行職に適正があるのがまたありがたい。地形無視はどのゲームでも強い。
最速で上級職に就いた上に強くなりすぎたので、しばらく戦場出禁です。
将来
雑感にも書いたが、レア様盲信があまりにも不穏。レア様敵対を当然の未来として考えているので、彼もほぼ敵確定でおつらい。先生の敵になってしまうんか、ツィリル……。
私はショタ判定から半歩外れた少年が好きだが、成長するのもまぁやぶさかではないタイプなので、成長後の姿は結構楽しみ。いやでもPVのディミトリみたいに明らかに闇落ちしてたらどうしよう……。少年よ健やかであれ……。
■シルヴァン
雑感
赤髪のイケメンの方。
養父が造反したアッシュは次節まで感情を引きずったのと対照的に、兄貴の死を全く引きずらなかったのが気にかかった。確かにヤバい事件起きてたが、キミの兄貴もかなりヤバい死に方してるんだが……。傷心につけこんで引き抜けんか試したらあっさり来てくれた。先生器用貧乏なので、生徒をスカウトできたのは初めてです。
後で聞いたが女主人公だと即日スカウト可能らしいね、女好きすぎ。
蔑称が「お嬢様」だったことに何か深い意味はあるんだろうか。
戦闘
先生が指導せずレベルアップしてる生徒はスキル獲得してないってマ!?
本人なんか女の子守りたいとか言ってるけど重装を今から磨くってマ!?
多分ですけど外伝の期日的にそろそろ終わるよね、学生生活。
間に合うんかこれ……。
将来
どうもご実家の方が貴族交流に難ありのご様子。前代未聞の大失態と身内の恥を同時に晒しちゃってるしね……。
北方というのは土地も痩せがちで自然がきびしく、国が建っても貧しくなりがちという定石があるが、やはりファーガスが動乱の発端になるんだろうか。タムリエルでも北方民族と宗教対立で内乱勃発とかそういうのあった。
彼の家は貴族社会で浮いていそうに思うが、戦争になったらどうなるんだろうか。彼はどうするんだろうか。もしひどい状況になってしまうようなら、できれば味方になってやりたいと思う。
その他印象的だったひとびと
激マブのチャンネー。どうしても引き抜きたい。先生ね、頑張って弓、練習するから。
月イチでお料理を作る仲。
■ペトラ
激マブのチャンネー。引き抜きたいけど諦め気味。先生、馬乗れない……。
あんまり交流持てないし、一方的に遠くから眺めるだけの関係。
■ベルナデッタ
変な声のひきこもり。でもお茶会誘ったら出て来てくれてかわいいね。
鷲獅子戦では初手から神速バフった騎兵と級長と教師で囲ってボコってすまなかった。トラウマ確定だな……。
■フェルディナント
オレンジ髪のイケメンの方。イケメンの区別がいまいちつかなくて、シルヴァンとどっちがどっちだか覚えるのに苦労した。
個々の要素の振り分けはできても、どっちの外見が持ってる要素だったかが分からなくなる。
■フレン
まさか 戦闘ユニットとして絡んでくるとは思わなかった。先生に絶大な信頼を寄せるあまり、お兄ちゃんの判断力が鈍っている。可愛らしいなぁとは思うのだが……。過去から来たのか、年を取れないのか、とにかく年齢に秘密があるのはヒシヒシ伝わる。
■レア
絶対敵対するやんこんなん。
■モニカ、あるいはエーデルガルト
ヒルダの言うことが確かなら、モニカはストックホルム症候群の可能性があると思う。つまりエーデルガルトが真の内通者なのでは?という疑いが生じている。
■炎帝
思ったよりちっちゃいんだよな、この人。部下の統率が取れていないようだが、実は烏合の衆なのかもしれない。
思ったよりちっちゃかったことから、ひょっとして子供……ややもすると士官学校の生徒かもしれないという可能性に行き着いたのだが……となると、メタ的にスカウトできない級長とその側近が怪しくなってくるわけだが……となると、モニカに妙になつかれているエーデルガルトが最も怪しくなってくるわけだが……しかも炎帝なんか赤いし……。
以上。おそらく外伝の期限が学校生活の終わりだと思うので、教師として生徒たちと過ごすのも、おそらくあと二ヶ月。
この先の展開が楽しみです。